未来ラジオと人口鳩感想(微ネタバレあり)
まえがき
今更ながら途中で投げてしまっていた「未来ラジオと人口鳩」をクリアしました。
投げる前は椿姫枝が終わり、かなり終盤まで行っていたと思うのですが、全クリアする前に別の事に興味が向いてしまいそのまま……という感じだったので、1からプレイしなおして書いてます。このタイミングでプレイしたのには理由があって
ラプラシアンの新作「白昼夢の青写真」のマスターアップが2020年9月10日に完了し、(2回の延期を経て)無事新作が出ることが確定したということ。
また、「白昼夢の青写真」の体験版をプレイさせて頂いた所、過去作をちゃんと知っている方が都合が良さそうだと思ったことです。
私自身がラプラシアンの信者ということもあり、若干贔屓目にレビューしてしまっている気もしますが、そこの所はお許しください……。
作品基本情報
ラプラシアンというブランドを知らない方に向けて説明すると、一言で言えばエロとギャグの黄金率を駆使してギャグで殴りに行くメーカーです。
この「未来ラジオと人工鳩」は3作品目ですが、処女作である「キミトユメミシ」では衝撃のデビューを飾り?2作目「ニュートンと林檎の樹」でエロとギャグの絶妙なバランス。という謎の才能を開花させ、未来ラジオでいい感じに進化した・・といえるかもしれません??
ぶっちゃけエロゲなのにシナリオの出来の良さはもちろんの事、それに劣らないくらい笑いのセンスも高いのどういう事なんですか??意味わからん??って感じなんですが、私にも意味がわからないです。
(ちなみにキミトユメミシはフル版が無料配布されてたりします。)
あらすじは……書くの大変なので公式サイトの世界観のページを見てください。(丸投げ)
ちゃんと全部見ていただけた方ならば、ラプラシアンがどういうブランドか理解していただけたと思います。理解できない?それが正常なので大丈夫
ちょっと本文に行くまでが長くなりすぎたので本文行きます。
水雪√
良くも悪くもいい感じに着地して無難に終わりました。
義妹である事をフル活用した一般的なシナリオ・・・と言いたい所なんですが全くそんな事ないです。
なんで緒乃ワサビ先生はいつもギャグを主体でストーリーを作ろうとするんですか??女の子の腰にちんちんのストラップつけとけば面白いとでも思ってるんですか???めちゃくちゃ面白かったです。
とかいう意味のわからない感想しか出てこない。めちゃくちゃ面白い枝でした。この"面白い"は"良く出来てる"とか"感動的なシーンがあった"みたいな比喩的なものではなくて、本当に笑いしか出てこない面白いなのでどうかしてる(褒め言葉)
秋奈√
なんとも形容しがたく、良くも悪くも純愛で、途中下車式のデメリットが出てしまったようも感じます。
それでも、話的に単調と言うわけではなく、ちゃんとその後に続く謎は残しつつ、謎は深める模範的な枝だったのかもしれません。
ちょっと余談ですが、枝クリア後に感じた率直な感想は「Ever17のプレイ途中」みたいな感じみたいな不完全燃焼感です。
椿姫√
個人的に最も好きな枝で、キャラが好きというのもあるのですが、不器用で素直になれなくて、でもちょっとだけ勇気を出す。という主人公とは対極にあるような人物なのがたまらなく可愛いです。
文句なしのハッピーエンドかつフラグも回収するスッキリ感はある意味ラプラシアンらしくない。ニューリン(ニュートンと林檎の樹)から確かな進化を感じれます。
かぐや√
色々と衝撃がすごい。ネタバレになっちゃうので言いにくいのですが、緒乃ワサビさんが書く上で大切にしていると言っていた「物事には代償がつきまとう」って概念がとても良くわかる。これぞラプラシアンの真骨頂って感じ。正直ちょっと泣きそうになりました。水雪シナリオとのすごい差である
強くてコンティニュー√
「強くてコンティニューって何www」ってお思いの皆さん……ラプラシアンにはあるんですよ……意味のわからないモードが……。
しかも自分で自分たちの延期した件イジってるんですよ……ホント意味わからない(褒め言葉)
話が脱線したので戻します。強くてコンティニューとはラプラシアン名物いつものアレです!多くは語らないのでぜひプレイして確認してみてください!暇つぶしのセックス最高!!!
総評
シナリオが途中下車式なのを上手いこと使用したのは素直にアッパレって感じがしますが、結局かぐやTureありきな結論に感じてしまったのは、少し残念だったかもしれません。
ただし誤解がないように言うと、ラプラシアンが元々そういう作品を作っているので、単純に私に合わなかったというだけで、作品自体が悪いという事では無いのは名言します。
また、前作ニューリンと比較して整合性、ボリューム、ストーリー展開……etc と全てにおいてリファインされているな……と実感できるような作品です。(流石にキミユメと比べるのは無粋な気がしますが)
正直思ったのは、これだけの作品を作れるラプラシアンが集大成と言っていた(気がする)「白昼夢の青写真」はそれこそ大ヒットしてもおかしくない気がして、ワクワクで夜しか寝れそうにないです。