グノーシア 感想 (ネタバレあり)
困難を乗り越えて 星の世界へ
発売当初から一部界隈でとても話題になっていたグノーシア
IGN JAPANがインディーズゲームながら10/10点をつけていたり
プレイした人の感想で"このゲーム唯一の欠点はPS vitaで発売されたこと"というレビューがあったり
名作という期待はあったのですが、当初Vitaしか発売されておらず、先日Switchに移植されたのでプレイしてみました。
先に書いてしまいますが、ループものか人狼が好きな方には間違いなくぶっ刺さります。
当ブログでは前置きで作品のプロフィールを書くので興味のない方は飛ばしちゃってください。
作品のプロフィール
グノーシアは2019年PS vitaで発売され、2020年にSwitchに移植されたゲームで、今回プレイしたのはSwitch版です。
発売元は「プチデポット」というインディーズですが、過去に「メゾン・ド・魔王」という作品でヒットを飛ばしているのでご存知の方も居るかもしれません。
ちなみにこのプチデポットは、リーダー「めづかれ」氏 開発、シナリオ担当「しごと」氏 音楽担当「Q flavor」氏 画像担当「ことり」氏の4名からなる小規模系インディーズですが、小規模だからこそ作れる作品である…という印象を強く受けました。
ジャンルとしては"一人用人狼"という特殊ジャンルで、数十回~数百回のループを繰り返す事で登場人物の特徴を知り、全ての情報を入手する事でエンディングを迎えます。
特殊系ADVなだけあって体感で、人狼 部分9割:ストーリー部分1割位の極端な振り方になっていますが
これこそがグノーシア最大の特徴で
あえてストーリーの比率を低くし、ゲーム中の絶妙なタイミングでイベントを挿入することによって、人狼部分を引き立てることに成功しています。(これは意図されたバランスだそうです。)
前置きが長くなりそうなのでここらへんで本文に行きます。
数百回のリプレイにも耐えうるゲームシステム性
グノーシアは元々”一人で遊べる人狼ゲームを作ろう”というコンセプトから開発が始まっているので、普通のADV作品と違い"人狼を主軸"としてゲームを設計しており、”人狼を補間するようにストーリーを組み込む”という手法を取り入れる事でADVと人狼の見事な調和を果たしています。
その為か、はっきり言って異常(褒め言葉)としか思えないレベルのバランス調整が施されていて、普段から人狼をプレイしている私から見てもクオリティは非常に高いです
前述の通り、”ループを繰り返し他のキャラクターのバックストーリーを知ることでメインストーリーが進行する" というシステムは、徐々に情報が開示されることでキャラクターを身近に感じる事が出来て、"グノーシアは究極のキャラゲー"と称しても差し支えない域まで昇華させている。と感じるのは、素直に素晴らしいの一言です。
また、人狼自体のローカライズにも特徴があり、1ゲームが最大15分程度と短く
「人狼がグノーシア」「占い師がエンジニア」「冷媒師がドクター」「処刑がコールドスリープ」 「人狼の殺害が消失」と名称を変更する事によって、重い印象がある人狼を軽くする様々な工夫がなされています。
まとめ
グノーシア出来が良すぎていくらでも語れるのですが、極力ネタバレを避けたいので、別の記事を書くかもしれないです。
また、これは個人的に好印象な部分なのですが、"キャラの設定や情報に関して必要以上に多く語らずプレイヤー自身に補完してもらう"という、いい意味で昔ながらの仕組みを採用しているのは非常に刺さりますし、ステ振りという概念が有ることで、自分だけのキャラを作れるのは非常に嬉しい。(しかもステの振りなおし可能)なと思いました。